エアコン移設工事の際の「ガスが減っている」発言には要注意
引越しなどでエアコンの移設工事を依頼したときに「ガスが減っている」、「ガス漏れしている」などと言われることがあるかもしれません。しかし、この言葉は都合よく追加費用を稼ぐために使われる文言の可能性もあります。業者が本当のことを言っているのか、ウソなのか、少しでもご自分で判断できるようにしていただければと思います。
エアコンは冷媒ガスによって冷暖房能力を発揮している。
エアコンから冷たい風、暖かい風が出るのは室内機と室外機間を冷媒ガスが熱交換しながら循環しているからです。詳しい説明は他のサイトでされているのでここでは省きますが、冷媒ガスがなければ(一定以上減れば)冷たい(暖かい)風がエアコンから出てくることはありません。
冷媒ガスは減ってしまうことがある
冷媒ガスはエアコン購入時には室外機のコンプレッサー内に入っています。配管接続後に弁を開くことで循環するようになります。循環している限り状態変化を繰り返しているだけなのでその総量が減ることはありませんが、漏れにより減ってしまうことがあります。原因としては、工事の際の配管接続ミス、劣化や製造不良によるピンホール、その他外力が加わった際の配管のズレ、などがあります。
冷媒ガスが漏れてある程度減ってしまい冷暖房が効かなくなってしまっても、漏れ箇所を修理し、冷媒ガスを規定量充填することでまた冷暖房が使えるようになります。
「ガスがない」と嘘をいう業者
エアコン移設時の取り外し作業が始まってから業者から「ガスが減っている」と指摘を受ける場合もあるかと思います。エアコンの取り外し作業は循環しているガスをコンプレッサー内に戻すために冷房運転しながら行いますが、この時に冷たい風が出ていなかったりするとガス不足が疑われ、「ガスが減っている」と判断されることがあるからです。
しかし冷暖房が効いているのに嘘をついて「ガスがない」と言っている業者が存在しているのも実情です。
エアコンに封入されているガス量を計量する術はなく、圧力を測定するしか定量方法はないのですが、その圧力というのも気温などで変化します。悪徳業者は圧力計をつなぎ適当に数字を言って「規定圧力より値が低い、ガスが減っていると思う」とか言って、移設先での取り付け作業時にガス補充の必要性を訴えることがあります。そしてその費用が3万円〜5万円・・・悲しいことにこんなことが行われています。
ほんとにガスが減っているかはわからない
たまに「エアコン移設を頼んだ業者からガスが減っていると言われた。どうすればいいか?」という問合せをお客様からいただきます。しかし、現場を見ていない限り、本当にガスが減っているのか、その業者が悪徳業者なのかは判断できません。
一つ言えるのであれば、冷暖房が効いているのであればガス補充はとりあえずしなくていいということです。業者が工事にくる前にエアコンを運転させて冷暖房が効いているか確認することが、悪徳業者から身を守る一つの方法です。もし自分で運転して冷暖房が効いていないようであれば業者にアドバイスを求めてください。
正直・丁寧な工事が必要不可欠
引越し会社にエアコン移設工事を依頼した場合やネット検索の広告枠に出てくるような24時間駆け付けるというような会社に依頼したお客様が、追加費用請求や非常に粗末な工事をされるなどのトラブルに巻き込まれているように思います。多重請負や高額な手数料のため、、末端業者に支払われる金額が想像以上に少ないことがこのような問題の根幹にあると思います。
にしだ設備ではお客様と直接のやり取り、工事のため、責任ある対応や工事に努めています。一度きりの仕事だとは思わず、正直・丁寧に仕事することに努めております。
名古屋・春日井市周辺でのエアコン移設工事、その他エアコン関連のご相談がありましたらご相談位tだければ幸いです。
